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日髙 豊彦 院長

TOYOHIKO HIDAKA

お口の全体的な治療を志向し、最先端かつ総合的で高度な歯科医療を提供

日本最大級の歯科スタディー・グループ「東京SJCD」の顧問を務め、臨床はもちろんのこと、研究や教育、文献の執筆など幅広く活動中(JR南武線「鹿島田駅」から徒歩1分、JR横須賀線・湘南新宿ライン「新川崎駅」から徒歩7分)。

日髙 豊彦 院長

日髙 豊彦 院長

日高歯科クリニック

川崎市幸区/新塚越/鹿島田駅

  • ●歯科
  • ●歯科口腔外科
  • ●小児歯科
  • ●矯正歯科
  • ●訪問歯科診療

歯医者を育てるのは、患者さんに他ならない

日髙 豊彦 院長

日本だけではなく、アジアに特有なことですが、大学受験の段階で一生を決める選択をしなければならないという面があります。いくらでもやり直しのきく欧米とはそこが大きく違う点でしょうね。ですから、患者さんには大変失礼ですけれど、大学に入った当時は、何が何でも歯医者さんになりたい、というわけではなかったのです。
それが歯科への情熱に目覚めたのは、もう歯医者になる直前のことでした。大学の後半戦で、臨床実習というものが始まります。私を含め、新米の歯科医師がそこで治療にあたるわけですが、患者さんはその事実を知っていながら、「ありがとうございます」と言ってくださるわけです。それまでどうにかして判子をもらい、先に進むことしか考えていなかった私にとって、それは大きな驚きでした。同時に、初めて患者さんの痛みや悩みに実際に触れたことで、「どうにかしてあげたい」と思うようになったのです。
当時からずっと思っていることですけれど、歯医者を育てるのは患者さんだと思います。目の前の方をどうにかしてあげたいと思うから、知識を入れ、技術を手にしようとするわけです。患者さんからの言葉が我々のモチベーションとなるわけで、それはこの職業独特のものでしょうね。

歯科の総合病院として、あらゆる状況に対応していく

日髙 豊彦 院長

医科はずいぶんと細分化が進んできましたが、歯科においても、根の治療や歯周病、入れ歯などを扱う補綴科など、様々な専門分野があります。当クリニックでは私を含め、専門医の資格を持ち、大学に所属している歯科医師が共同して患者さんの治療にあたっています。複数の専門家の目があることで、より細部に渡った質の高い医療が提供できるのです。
日本の保険制度は、全国一律で同じ内容の治療を安価に受けることのできる、非常に素晴らしいものです。しかし、逆をいえば、一定のレベルを越える治療は受けられないということでもあります。どの世界でも同様かと思いますが、技術や知識というものは日々更新されていきます。歯科において、それらは自費診療という形で提供されるわけですけれど、それを1人の人間がアップデートしていくのは到底無理なことです。そこであらゆる状況に対応できるよう、専門性を分けて患者さんを治療するシステムがアメリカに始まり、今やヨーロッパでも広く採用されるようになってきています。その日本版のシステムを構築すべく、このクリニックを開いたということなんですね。

日本から情報を発信していく時代の到来

日髙 豊彦 院長

1990年代に入るまでは、研究分野はともかく、臨床治療においては、日本は欧米に比べ10年、15年は遅れていたというのが実情でした。私たちがスタディグループを作ったのは、欧米に劣ることを自覚した上で、現地の最新の医療を日本に持ってきたいと考えてのことだったのです。
しかしその流れは、これから先はまた別のものになるかもしれません。現在、世界中で高齢化が進んでいます。その傾向が最も顕著な日本から、有用な情報が発信されていく状況となっています。お口の健康が全身の健康に影響することは広く認知されてきていますが、その中核となるプラークコントロールは、一定以上の年齢になるとご自身でおこなうことが難しいものになってきます。そこで、コントロールのあり方やその効果について研究していく必要があり、その道筋をつけていけるのは、日本に他ならないでしょう。現在に至るまで我々が世界から学んできたように、終末期医療における口腔内の健康の道筋を、日本がモデルケースとなって発信していけたらと考えています。

インフォームドコンセントからインフォームドディシジョンの時代へ

インフォームドコンセントとは、その名の通り、情報をつなぐ、という意味です。その名称こそ広く知れ渡ってきていますが、内容に関しては医療者と患者さん、双方で誤解しているケースが少なくないように思われます。
医療者側の誤解としてよく見られるのが、説明の不足です。たとえば、同じ方法で10人の方に説明したとしても、すべての方が十分に理解されているとは限りません。説明をした気になっていても、伝わっていなければ、これはインフォームドコンセントにはなっていないんですね。
逆に患者さんのお立場としては、わからないことはしっかり聞くということが求められます。1本の歯を失ったとしましょう。その際、最も望ましいのは、新しい歯が生えてくることですが、現状においてそれは叶いません。歯を失った場合の選択肢として、現状では入れ歯・ブリッジ・インプラントがありますが、新しい歯が生えてくることに比べてみれば、それらはすべてなんらかの欠点を有しているものなのです。デメリットがあることに対して、医療者側がそれを決めることはできず、ゆえに説明が終わった段階で、治療法を選んでいただく必要があります。これをインフォームドチョイスと呼びますが、よく言われているように患者さんの権利ではなく、義務だと私は思っています。
多くの方が経験されたことのない治療について、選んでくださいというのは、患者さんにとって酷なことかもしれません。ですが、医療者もただの人であり、患者さんが何を望み、どこまで理解されているかということについて、本当のところまではわからないのです。あなた自身が納得できるまで質問して頂いて、医療者と患者が双方の義務を果たして治療を決めていく事をインフォームドディシジョンと言います。コンセントからチョイス、そしてディシジョンされて、はじめてインフォームドコンセントという事です。

これから受診される患者さんへ

実際に足を運び、雰囲気を見て、ご自分に合った歯科医院をお選びください。治療技術そのものも大事ですが、医療において最も大切なのは、互いの意思疎通だと私は考えています。意思の疎通ができていれば、仮にそちらの先生が持ってない技術を患者さんが望まれた場合には、その技術を有する信頼できる先生を紹介してくださることでしょう。これだけ多くの歯医者さんがある時代です。なんでも話せる、ご自身に合った歯科医院をかかりつけとしてご利用いただければと思います。

※上記記事は2018年11月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

日髙 豊彦 院長 MEMO

  • 出身地:宮崎県
  • 好きな作家:五木寛之
  • 好きな映画:『カサブランカ』
  • 座右の銘:「Do it your best and It must be first class(最善を尽くせ。その結果は一流であれ)」(ポール・ラッシュ博士)
  • 好きなアーティスト:サイモン&ガーファンクル
  • 好きな場所:「プラハやブタペストなどの東欧の街」

グラフで見る『日髙 豊彦 院長』のタイプ

穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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